27インチ、解像度WQHD(2560×1440)の4辺フレームレスモニター比較レビュー
PCモニターの比較記事になります。
少し前に2台のモニターをレビューしましたが、似たようなスペックの物なので、購入する際に迷われる方もいるのではないでしょうか。

今回比較するのは
IPS 27インチ 解像度 WQHD(2560×1440)の4辺フレームレスモニターになります。
上の条件で現状日本で販売されてるモデルは、この2枚を除くと DELL U2717Dくらいでしょうか。

実際に使ってみて、それぞれのモニターの良し悪しが見えてきたので、それを中心に比較していきます。
「I-ODATA EX-LDQ272PBS」VS「BenQ EW2770QZ」比較レビュー
画質や表示色に差はあるのか?
画質(文字の濃さ)の違い
まずはモニターに1番大事な画質の項目からです。
両方ともほとんど同じスペックですが、画質自体に違いは感じられません。
ですが、少し見やすさに違いがあるのでこの項目に書きます。
ほんのわずかですが文字のくっきり感(文字の濃さや、ボヤケ感)に差があります。
BenQのモデルの方が僅かに濃く表示され、くっきりして見やすい気がします。
※大きな差ではなく、まず見比べないと分からないレベルの差です

I-ODATAのモデルはデフォルトで超解像度がONになっていて、OFFにすることで一般的な画質になります。
設定を解除してもBenQとは何かが違うという感じで、ほんの少し見づらく感じます。
これはおそらく、画質というよりガンマ設定の差ではないかと思っています。
厳密に測定した訳ではないですし、個体差があるので参考程度に(;^ω^)
両モデルともアンチグレア加工の処理も同じで、ギラツキなども見られません。

色の違い
色に関してはデフォルトの設定で違いはある物の、調整することで9割5分位は同じ色になります。

まだ設定を詰め切れていない所もありますが、ほとんど変わらない表示色に出来るので、これも選択基準外ですね。
輝度ムラなど
これはカメラで撮るのが難しいですが、2つともそれなりにムラがあります。
個体差もあると思いますが、画面中央から下部にかけて両方とも色温度が高いです(黄ばみ)
フレームレスモニターは、特に4隅の輝度落ちが問題になる事が多いですが、どちらも少し暗めです。
特に、アイオーデータのモニターはその症状が分かりやすいです。
windowsであれば右下に時間や日付が表示されますが、その部分の一部の文字色がグレーっぽく見えます(;^ω^)
光漏れに関してはどちらも問題ありませんでした。

特殊機能

明るさ&色調整として、BenQだけに自動調整機能が付いています。
これが中々優秀で、目の疲れに困っている人にはおすすめ出来る機能に仕上がってます(*´ω`*)
さまざまな照明環境で目の疲れを軽減
ブライトネスインテリジェンスプラス (B.I.+)技術の周辺光センサーが視聴環境の周辺光レベルと色温度を検出した後、画面上の明るさと色温度を自動で調整して、快適な視聴体験を提供します。
アンビエント照明(室内の環境照明)や色温度の変化をディスプレイ正面のセンサーが読み取り、より目に優しい心地よい環境を提供するために自動的にディスプレイに表示されたコンテンツの輝度および色温度をバランスよく調整します。
室内環境照明がナチュラルやウォーム/電球色の場合、ディスプレイのLEDライトが暖色系の黄ホワイトに発光し、逆に、昼光色(クールな照明で青白い光の蛍光灯などを活用している)の場合は、寒色系青みを帯びた白にLEDライトが発光されます。
この機能だけでBenQを選ぶ人がいても何ら不思議はないですね!
驚くほどスムーズに変化するので、全く気づかないうちに調整されてますw

詳しく確認したい方はこちらのレビューをご確認下さい
見た目(デザイン)の違い
細かい部分のデザインの違いをまとめると
- 自動調光機能のセンサーの有無
- 電源ボタンの色や位置
- モニター背面、側面の色などの違い
- モニタースタンド
ぱっと見で正面から見て違うのは、自動調光機能のセンサーの有無です。
真の4辺フレームレスを実現しているのはアイオーデータの方で、センサーが無いので本当に液晶だけですw

このセンサーの有無がデザイン的な差になりますが、はっきりいってセンサーがあっても全然気になりません。
特にモニタースタンドを使う場合は、黒いスタンドに隠れてしまうのでまず気になる事はないと思います。
非表示領域の差は?
2つのモニターで非表示領域の差はありません。
メーカースペック上では、非表示領域のみで6mm、フレームを入れて8㎜となっていますのでおおよそです。

スタンドの違い
この2つのモニターで大きな違いがあるのはスタンドです。
モニタースタンドの高さが変更出来るのが大きな違いで、上のBenQの方は固定なので変更できません。
どちらもVESA対応なので、モニターアームの取り付けはOKです(*’▽’)

高さ調整やモニターの回転
高さを最大にした場合
最低にした場合

そしてモニタースタンドを使った状態で、縦表示に出来るのはアイオーデータだけです。


奥行の違い
モニター自体の側面の厚みは変わりませんが、ギリギリまで壁につけると、スタンドの差で奥行に少し差が出ます。

モニターの設定のしやすさ
I-ODATA EX-LDQ272PBS(ジョグタイプ)
BenQ EW2770QZ(電源ボタンを除く、5つのボタンで設定)
設定しやすいのは断然アイオーデータです。
両方ともボタンが背面にありますが、BenQのボタンは直観的に操作がしにくいです(;^ω^)
ただし、アイオーデータは電源ボタンがジョグなので、モニターの電源をOFFにするときは真ん中を長押し(2~3秒程度)する必要があります。

電源LEDの設定の有無
I-ODATA EX-LDQ272PBS(青)
BenQ EW2770QZ(白)

電源LED ON/OFFの設定が出来るのはアイオーデータだけです。
BenQの方は設定項目自体が無いので、電源LEDを消すことは出来ません。
ちなみにBenQは、モニターOFF時のLEDはオレンジ色で、眩しさなどは全くありません。
スピーカーの音質
I-ODATA EX-LDQ272PBS
BenQ EW2770QZ
2モデルともはっきりって音質は良くないです(;^ω^)
PC用のスピーカーはどれもおまけ音質なので、期待はしないでください。
どちらかと言えば、BenQの方が声が聞き取りやすい音質です。

モニター復帰時間
I-ODATA EX-LDQ272PBS
アイオーデータだけに、モニターの復帰時間を高速化する設定があります。
画面がスリープ状態から復帰して、表示されるまでの時間です。
- I-ODATA EX-LDQ272PBS(クイック起動ON) 約7秒
- I-ODATA EX-LDQ272PBS(クイック起動OFF) 約12~13秒
- BenQ EW2770QZ 約5秒
モニターの復帰時間はBenQの方が速いです

「I-ODATA EX-LDQ272PBS」 「BenQ EW2770QZ 」比較表
表にして違いを分かりやすくまとめてみます。
I-ODATA EX-LDQ272PBS | BenQ EW2770QZ | |
画質 | ◎ | ◎ |
色 | 〇 | 〇 |
色(ガンマ) | 〇 | ◎ |
輝度ムラ | △ | 〇 |
非表示領域 | 〇 | 〇 |
スタンド(高さ) | ◎ | ✖ |
スタンド(奥行) | 〇 | ◎ |
設定のしやすさ | 〇 | △ |
電源ボタン | △ | 〇 |
電源LED | 〇 | ✖ |
復帰時間 | △ | 〇 |
特殊機能 | ✖ | ◎ |

まとめ
モニター単体の出来で見れば、BenQの方が高級感もあり一段上です。
細かい所に機能の違いがあるので、そこをどう考えるかで選択が変わりそうです。
選び方をものすごく簡単にまとめてみます。
- 高さ調整のスタンドが欲しい→アイーデータ
- 輝度、色の自動調整が欲しいなら→BenQ
明るさや色の自動調整が素晴らしいので、目の疲れを最小限に抑えたい人はBenQ一択です。
逆にこの機能が必要ない、高解像度の4辺フレームレスが目当てなら、アイオーデータで良いと思います。

それぞれ単体レビュー済みで、より詳しく確認したい方はこちらからどうぞ
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